センター試験・学校コードの怪 [わかる化]
今日10月3日(月)から平成24年度の大学入試センター試験の出願受付が始りました。
今年度から「受験教科事前登録制」が導入され、出願後の変更はできないようなので、受験する方は、間違って記入したり、出願が遅れたりしないよう十分に注意してください。
センター試験は、毎年50万人以上の人が受験する大規模なものですから、出願ミスを最小限に抑えるため、70ページを超える「受験案内」を用意してくれています。
実質的な内容は50ページ程度で、残りは「高等学校等コード表」で占められています。
ここには、全国の高等学校、中等教育学校、特別支援学校、高等専門学校の学校名とコードが記されています。
都道府県別に、【国立】、【公立】、【私立】と分けられ50音順に並んでいるので、自分の学校はすぐに見つけることができるでしょう。
学校名の後に5桁の数字のコーが記載されていますが、どんなルールで付けられているのでしょうか。
大学(高等専門学校含む)の場合は日本工業規格(JIS X 0408)で定められていますが、高等学校はありません。
おそらく、センター試験用に採番されたコードだと思いますが、ある法則性がありそうなので、みてみましょう。
下記は独立行政法人大学入試センター発行の「大学入試センター試験 受験案内24」から、抜粋させていただきました。
例として、大阪府の芥川高校をあげさせて頂きます。
芥川高校のコードナンバーは、「27270B」となっています。
頭2桁の数字は「都道府県コード」で、学校の所在地のコードが割り振られています。
大阪府は「27」ですね。(このページ最下段を参照ください)
次の3桁の数字は、連番で付けられ学校の固有番号になっているようです。
芥川高校は「270」です。
ちなみに、「001」は国立の高校である大阪教育大学附属天王寺高校です。
公立(府立・市立)高校の連番は「101」からで、これは大阪府立北野高校のコードになっています。
各校へのコードは、都道府県により学校名の50音順、設立順等、それぞれの基準で付けられている感じがありますが、以下の学校は統一されているように見えます。
- 私立学校 【500番台】
- 特別支援学校 【400番台】
- 高等専門学校(国立) 【09~】
- 高等専門学校(公立) 【04~】
さて、5桁のコードがわかれば、数千ある高校の中から学校を特定することができます。なのに、末尾になぜか意味不明のアルファベットが付けられています。
芥川高校の場合は「B」です。
ざっと見てみると、アルファベットは各高校にA~Kまで付けられています。しかし、なぜか「I」はどこにも見あたりません。
10個のアルファベットが使われていますが、エリアは都道府県コードで判別できますし、 いったい何のためにあるのでしょう。
実は、このアルファベットを利用して、学校コードの誤記入をチェックするのです。具体的には次のような手順で進みます.
- 第1桁から第5桁までの数字に、それぞれ6、5、4、3、2を掛けます
- それぞれの積(掛け算の結果)を総和(すべて足す)し、11で割ります
- 割り算の「余り」の数字と、アルファベットに対応させた数字が合致しているかチェックします
芥川高校のコード 27270 B
(第1桁)2×6=12
(第2桁)7×5=35
(第3桁)2×4=8
(第4桁)7×3=21
(第5桁)0×2=0
-------------------
合計 76 ÷ 11 = 6 余り 「10」
芥川高校の場合、余りが「10」になりました。
アルファベットに対応する数字は以下の通りです。
A ⇔ 0 or 1
B ⇔ 10
C ⇔ 9
D ⇔ 8
E ⇔ 7
F ⇔ 6
G ⇔ 5
H ⇔ 4
J ⇔ 3
K ⇔ 2
「10」に対応するのは「B」ですので、「27270」は芥川高校のコードであることが確認できました。
もし、コードを間違って記入するとどうなるでしょうか。
「27210」 と書いてしまった場合
(第1桁)2×6=12
(第2桁)7×5=35
(第3桁)2×4=8
(第4桁)1×3=3
(第5桁)0×2=0
-------------------
合計 58 ÷ 11 = 5 余り 「3」
余りが「3」になり、対応するアルファベットは「J」になってしまいますので、コード番号が間違って記入されたことがわかるのです。
50万以上も出される出願書類の学校コードを、人の目で確認するには時間と労力がかかり過ぎます。 ちょっとした工夫で、人の作業量を軽減できるのです。
こういう発想が浮かぶよう、日々心がけることが大切です。
※参考にA~Kまでのチェックの式を出していますので、ご覧ください。
なお、「I」が 抜けているのは、数字の「1」と混同しないよう、使用をひかえているのだと思います。Iの他に「O」も数字の「0」と間違える可能性があるので、情報システムでは使われないケースがあります。
【A】 阿武野高校 27276 A
(第1桁)2×6=12
(第2桁)7×5=35
(第3桁)2×4=8
(第4桁)7×3=21
(第5桁)6×2=12
-------------------
合計 88 ÷ 11 = 8 余り 「0」
【B】 芥川高校 27270 B
(第1桁)2×6=12
(第2桁)7×5=35
(第3桁)2×4=8
(第4桁)7×3=21
(第5桁)0×2=0
-------------------
合計 76 ÷ 11 = 6 余り 「10」
【C】 堺西高校 27213 C
(第1桁)2×6=12
(第2桁)7×5=35
(第3桁)2×4=8
(第4桁)1×3=3
(第5桁)3×2=6
-------------------
合計 64 ÷ 11 = 5 余り 「9」
【D】 桜塚高校 27106 D
(第1桁)2×6=12
(第2桁)7×5=35
(第3桁)1×4=4
(第4桁)0×3=0
(第5桁)6×2=12
-------------------
合計 63 ÷ 11 = 5 余り 「8」
【E】 大阪教育大附属池田高校 27002 E
(第1桁)2×6=12
(第2桁)7×5=35
(第3桁)0×4=0
(第4桁)0×3=0
(第5桁)2×2=4
-------------------
合計 51 ÷ 11 = 4 余り 「7」
【F】 佐野高校 27184 F
(第1桁)2×6=12
(第2桁)7×5=35
(第3桁)1×4=4
(第4桁)8×3=24
(第5桁)4×2=8
-------------------
合計 83 ÷ 11 = 7 余り 「6」
【G】 旭高校 27127 G
(第1桁)2×6=12
(第2桁)7×5=35
(第3桁)1×4=4
(第4桁)2×3=6
(第5桁)7×2=14
-------------------
合計 71 ÷ 11 = 6 余り 「5」
【H】 狭山高校 27264 H
(第1桁)2×6=12
(第2桁)7×5=35
(第3桁)2×4=8
(第4桁)6×3=18
(第5桁)4×2=8
-------------------
合計 81 ÷ 11 = 7 余り 「4」
【J】 阿倍野高校 27157 J
(第1桁)2×6=12
(第2桁)7×5=35
(第3桁)1×4=4
(第4桁)5×3=15
(第5桁)7×2=14
-------------------
合計 80 ÷ 11 = 7 余り 「3」
【K】 吹田東高校 27120 K
(第1桁)2×6=12
(第2桁)7×5=35
(第3桁)1×4=4
(第4桁)2×3=6
(第5桁)0×2=0
-------------------
合計 57 ÷ 11 = 5 余り 「2」
☆参考 【都道府県コード】
北海道 01
青森県 02
岩手県 03
宮城県 04
秋田県 05
山形県 06
福島県 07
茨城県 08
栃木県 09
群馬県 10
埼玉県 11
千葉県 12
東京都 13
神奈川県 14
新潟県 15
富山県 16
石川県 17
福井県 18
山梨県 19
長野県 20
岐阜県 21
静岡県 22
愛知県 23
三重県 24
滋賀県 25
京都府 26
大阪府 27
兵庫県 28
奈良県 29
和歌山県 30
鳥取県 31
島根県 32
岡山県 33
広島県 34
山口県 35
徳島県 36
香川県 37
愛媛県 38
高知県 39
福岡県 40
佐賀県 41
長崎県 42
熊本県 43
大分県 44
宮崎県 45
鹿児島県 46
沖縄県 47







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